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日射熱取得に黒色レースカーテンの時代が来る!?

以前、冬の日射熱取得のために網戸を外してみる。という記事を書きましたが
目隠しに使っている白色レースカーテンについても考えてみました。

 

レースカーテンがあると日射熱取得を20%程下げてしまうとも言われるため
パッシブデザインを活かすにはもったいないなぁと思ってしまいました。

そこで今回は冬の窓からの日射熱取得を最大にするための方法をまとめてみます。
ぜひブックマークしておいてください。

 

◆考えはじめたきっかけ
家づくりをして2年目の冬
冷暖房や換気、ブラインドの使い方がいい形に落ち着いてきても
南面の大きな窓にあるレースカーテンを開けるか閉めるかという問題だけは収まらない。。

レースを開けたい私は、太陽熱をたっぷり取り込んで日射熱取得を最大にしたいから。
太陽から大きな光と熱をもらえて、自然光は気持ちいいし暖房費も節約できる。

開けたくない妻は、隣地や隣家から部屋の中が見えてしまうから。
生活していて落ち着かないし、部屋を散らかすこともできないストレスを感じる。

と、どちらの意見も間違ってないから難しいんですよね。。
そこでどちらも納得できる方法はないだろうか?と考えてみました。

 

◆選んだ解決方法
日射熱取得率の高いカーテンに変えてみました。
白から黒にカーテンの色を変えれば効率よく日射熱を吸収できるので、
カーテンを閉めた状態でも日射熱を逃がさず問題解決できるはず。と考えました。

変えてみた写真はこんな感じ

 

 

 

部屋の印象はけっこう変わります。

部分的な写真で分かりづらいですが、バランス的にはもともとのリネンカーテンが合う印象。

 

 

 

 

◆色による日射熱吸収の違い
これは布地の色による熱線吸収の比較のグラフです。
白を1.0とした場合、黒は2.5倍の熱を吸収することがわかります。

 

 

 

 

真夏に白い服と黒い服を着ている時の体感は想像しやすいと思いますが、
実際にカーテン自体の温度は白いカーテンより上がっています。
かなり多くの熱を留められることは分かりました。

 

 

◆実際に変えてみた感想
実際にカーテンをかけ替えて1か月ほど使ってみて感じたことは3つ。
・部屋が暗くなる
・熱取得の差は体感しづらい
・夫婦に平和が訪れた

 

・部屋が暗くなる
そりゃそうだろ!と言われると思いますが
黒いカーテンにしたら部屋が暗くなりました笑

白いレースカーテンは光を反射しやすいです。
外にも反射しますが室内にも乱反射するのでかなり違いを感じます。

映画を見る時など部屋を暗くしやすいのは嬉しいですが、
常に閉めていたくはないなぁと個人的には思いました。

 

 

・熱取得の差は体感しづらい
直射光を浴びると明らかに暖かいですが、
白、黒のレースカーテンを通して日射を浴びたときの違いや
カーテンからの輻射熱は体感では正直わかりません。
ただ黒いカーテン自体に日射熱が吸収されやすいため、
カーテン自体の温度はかなり上昇して、日差しが当たる日中では〇℃くらいになっています。

実際の効果は測定しづらいですが、一定の効果はあって、
それは「白色カーテンで窓側に反射されていた熱が少なくなる」という効果かなと思います。
個人的にはやってみて良かったなと満足!

 

 

・夫婦に平和が訪れた
効果の大きさはゆっくりわかってくるかもですが
カーテンを閉めながら最大限に日射熱を取り込みたいという課題はクリアしました。

夫婦がストレスをためることがなくなった!というのがたぶん一番の成果です。笑

また年に2回、カーテンを変えるというサイクルは
ちょうど洗濯をしてキレイなカーテンを保てるという点でも良い習慣になりそうです。

ブラックレースカーテン、お試ししてみてはいかがでしょうか。

下にとりとめない補足資料を載せておきます。
ありがとうございました。

 

 

◆カーテン種類による日射取得率

日射取得率(冬版)
日射取得型LOWーeガラスのみ:62%
レースカーテン:52%
ドレープカーテン(裏面白):7%
障子:40%
内付けブラインド:46%
外付けブラインド:17%
※それぞれ目安

レースカーテンを閉めていても日射取得が10%落ちるだけなら
そもそも許容範囲内じゃないか?と思わなくもないですね。

 

 

◆でも日射取得が10%落ちると月850円も損

掃出し窓2本で約1200wの取得熱が10%カットされると
1時間当たり120wの損×日照が7時間なら840w/日
月に25日日射があるとしたら21,000w=21kw/月分の熱量で
今の電気代に換算すると約850円分に相当します。
電気代が高騰するとさらに損が膨らむ計算に。。

 

 

◆レースカーテンは夏向けの商品?

レースカーテンカタログを見ても日射取得については詳しく書いてありません。
どちらかというと夏向けの、紫外線や熱を反射する性能や、視線を遮る性能が重視されています。
そしてそもそも白いレースカーテンがほとんどで、黒色はあまり商品がありません。
冬の日射取得に特化したレースカーテンを是非つくってほしいですね。

 

 

◆蓄熱壁のように使えるかも

黒色レースはしっかり表面温度が上昇しますので、簡易な蓄熱壁のような使い方がよさそう。
窓枠よりできるだけ室内側に設置すると、黒色カーテンに貯めた熱が窓側に逃げるのを少なくできそう。
布地の粗さや光沢、設置位置が窓枠の内か外か、上下のすき間など
細かい対策は考えられますので、気になる方はご相談ください。

 

 

◆実際に使っているカーテン

白色レースカーテンはリフリンのリネンレースカーテン
真っ白ではなく生成り色で、リネンを透過してくる光が柔らかく
自然素材住宅や、ナチュラルなイメージの住まいにおすすめのカーテンです。

黒色レースカーテンはネットオーダーのジャストカーテンで注文
トニー レースカーテン ブラック色

光沢が無くマットな質感で、素材はポリエステルですが落ち着いた印象。
もうすこし粗目で透けが多いものもありましたが、テカテカと光沢のある黒だったのでこちらにしました。
布ってにおいが気になる事も多いので心配でしたが、こちらは気にならずほっとしました。

 

 

ちなみに古い単板ガラスの場合の日射取得率は
窓だけなら約88%もあります。
日当たりのいい居間は昼間はすごく暖かくて
日が落ちると一気に寒くなるのは、どちらもこの窓の影響です。

 

ありがとうございました。

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