自然素材
木材 | 構造材 | 柱、梁、根太など |
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内装材(板材) | 床、壁、天井 | |
土、石 | 珪藻土 *1 | 塗り壁用途 |
土壁 | 古来和風建築の壁構造 | |
京壁・砂壁 | 内装 | |
漆喰 *2 | 外壁にも使う | |
石 | 床材、壁材 | |
植物 | 紙 | 和紙(手すき和紙、工場生産) |
障子紙 | ||
襖紙 | ||
古紙 断熱材 | ||
い草 | 畳 | |
繊維 | 綿:布クロス 麻:敷物類 |
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植物性塗料 *3 | ||
動物 | 羊毛 | 断熱材 |
*1 植物プランクトンの死骸が堆積してできた土。*2 漆喰の主成分である消石灰の元になっているのは、サンゴや貝類。*3 動物性油脂を使った塗料もある。
VOCの不安がない無垢材
木造住宅が堅牢なのは、世界最古の法隆寺の塔や寺社仏閣、城郭建築などが何百年と現存していることが物語っています。特殊な建築物は別格としても江戸時代の住居が今も残り、住人が暮らし続けている例もあります。ところが日本古来の建築物は気密性など一切考慮していません。そこが現代の住宅建築と全く異なるところです。
現在の住宅は、エアコンと換気扇を使い空調コントロールをすることから気密性を高めることが求められています。隙間を極力なくして、壁や窓から熱の出入りも極力減らします。(もちろん、気候のいい時期には窓を開けて新鮮な風を取り入れたり、陽を浴びたりする愉しみも大切です)温暖化のせいか、体温を超えるような真夏の日本にエアコンなしの生活は、熱中症の危険性をはらんで生活するようなもの。
気密性を高めるということは、新建材に含まれる合成化学物質、ホルムアルデヒドに代表されるVOC(揮発性有機化合物)を家にいる間ずっと吸い込みながら暮らすことになるわけです。シックハウス症候群という言葉を一度はお聞きになった方も多いでしょう。木材には調湿機能があります。ありがたいこの特性は、集成材の場合VOCを放出することになるのです。また、合成材の強度も実測データが乏しく、疑わしいものより何百年と耐える無垢材を信頼して使うほうが当然のことと豊和住建は考え、採用しています。
豊和住建は合成物質を含む建材、壁材、塗料を使用しません。特に構造材においてはごく一部の例外を除き、天然無垢の木材、板材だけを使っています。(例外/階段の踏板等に限り造作用集成材、耐震性を高めるため外壁と内壁の間に使用する構造用合板程度)
木材VS鉄(金属) 地震も火災も鉄が勝つ!?
木材は鉄骨に比べ、まず骨材単体で見ても重量比で勝る強度があります。また建物全体の軽量化につながること、揺れやしなりという特性も耐震性能が高くなっています。豊和住建の新築注文住宅は、全て構造計算を行い、「耐震等級3」を満たすことを自社基準としています。これは警察や病院など災害時の防災拠点に求められる強度と同じなのです。
では火災はどうでしょう。木は燃える。誰もがそう思いますね。しかし火災が起きた場合も、木材は炭化することで自らを守り炎が上がりにくくなっています。(火災の多くはカーテンなどへの引火で炎が上がって延焼しているため、木材鉄骨を比べるまでもない)
ほかには、鉄は熱伝導率が高いため高断熱住宅には不向きで、多くの断熱施工が必要になる。木のような調湿機能はない。これらは木の優しさ、癒しにつながる特徴ともなっています。
鉄(金属)も豊和住建は使用します。外壁には大半のお施主様にガルバリウム鋼板をお勧めしています。耐候性が高く、各外壁材メーカーが長期メンテナンスフリーを謳っており、サイディング材より安心できるためです。外壁に木材を選ばれる場合は、経年変化を劣化と思わずに愛でる気持ちがある方、こまめな手入れができる方に向いていると言えましょう。
古民家再生 古材活用
空き家が増えている中には、古民家として利用価値のある建物も存在します。一般的に築50年以上の伝統工法で建てられた木造住宅を「古民家」と呼んでいます。しかし築50年という時期はもう、日本は高度経済成長の真っただ中。都市部を中心に住宅不足が起こり、安価で粗雑な建材で造られた住宅が乱造された時代が古民家の定義に含まれはじめています。豊和住建の古民家鑑定士が建物を調査し、良い材料を使い手間をかけて建てられているのに価値が全く見込まれない住宅を、改修や流通に向けたアドバイスをいたします。古民家に使用されている柱や梁の古材も同様に状態を鑑定し、リフォームや建替えに向けて使用するご提案もおまかせください。