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会長 年頭挨拶
「人生万事塞翁が馬」に救われる心の持ちかた
旧年中、皆様方には大変お世話になりました。引き続き2024年も豊和住建をなにとぞ宜しくお願い申し上げます。
人生万事塞翁が馬(じんせい ばんじ さいおうがうま)━ 私は幾度となくこの言葉に支えられてきました。「人間(じんかん)万事塞翁が馬」とも言いますが、人間(にんげん)と読む方もいらっしゃいます。そのためか「人生」という言い方もよく使われています。紀元前の中国の書物『淮南子(えなんじ)』の中に、その由来となった逸話がありますので、簡単にご紹介させていただきます。
ある村の塞(とりで)に住んでいる翁(おきな)の馬が逃げてしまい周囲の者が悲しみの言葉をかけたところ、「いや、これは良いことの前触れだ」と言ったそうです。そのとおりしばらくすると逃げた馬が駿馬を連れて戻ってきたといいます。よかったですねと話していると「次は良くないことが起きるだろう」と言うのです。そのとおりとなり、翁の息子が落馬して怪我を負ってしまいました。人々はまた憂いの気持ちになっていると「落ち込むでない。良いことがある」と話します。やがて戦争が起きて若者はみな戦地へ駆り出される中、怪我をした息子は兵役を免れた、という昔話が元となっています。
未来を予測するのは、この激動の時代に甚だ困難なことです。備えられる限りのことをして、あとは天に任せるほかありません。まさに「人事を尽くして天命を待つ」。良いことがあっても浮かれず備え、辛いことが起きても気持ちを切り替える。そうして一日一日を精一杯生きてまいりましょう。
取締役会長
川口満人 |