スタッフブログ
【大府市の工務店が解説】もし大地震が来たら?慌てないための「地震保険」でやるべきことリスト
こんにちは!愛知県大府市で家づくりのお手伝いをしている豊和住建です。
もしも大地震が発生したら、安全対策や備え、家族との情報共有などできていますか?
いつか来ると言われる南海トラフ地震や東海地震、東南海地震。
万が一の時、ご家族の安全を守る行動はもちろん第一ですが、その後の暮らしを守るお金、地震保険のことは、後回しになっていないでしょうか?
大震災が発生すると、停電や通信障害でインターネットで情報を調べることも困難になる可能性があります。
ですから今のうちに「事前に知っておくこと」「紙に印刷して備えておくこと」が、その時の大きな力になるはずです。
この記事では、私たち住宅のプロから、万が一の時に慌てないための「地震保険」について、事前に準備すべきこと、そして被災後にやるべきことを分かりやすく解説します。
ぜひ、ご家族と一緒に確認してみてください。
【災害前】今すぐやるべき3つの事前チェック
まずは、落ち着いて行動できる今のうちに確認しておきたい3つのポイントです。
チェック1:『地震保険証券』はありますか?
最初に、ご自身が加入している保険の内容を確認することです。保険証券を手元に用意して、以下の点を確認しましょう。
- そもそも「地震保険」に加入しているか?
※地震による損害は火災保険だけでは補償されません。火災保険とセットで「地震保険」に加入しているか、必ず確認してください - 保険会社名と証券番号
万が一の時に連絡するために必須の情報です。 - 保険の対象(建物・家財)と保険金額
「建物のみ」なのか「家財」も対象なのか、いくらまで補償されるのかを把握しておきましょう。
【豊和住建からのおすすめ】
保険証券は、すぐに取り出せる場所に保管するのはもちろん、スマートフォンで写真を撮ったり、コピーを取って防災リュックに入れたりしておくと、万が一原本が紛失・焼失しても安心です。
チェック2:もしもの時の『連絡先リスト』はありますか?
被災時は、パニックで必要な連絡先が分からなくなってしまうことも。
以下の連絡先をリストにして、紙に印刷しておきましょう。
- 保険会社の事故受付窓口の電話番号
保険証券に記載されています。24時間対応のフリーダイヤルがほとんどです。 - ご家族・親戚の連絡先
- お住まいの市区町村役場の連絡先
「罹災証明書」の発行などで必要になります。 - 地域の頼れる工務店の連絡先
手前味噌で恐縮ですが、家の被害状況の確認や修理の相談など、私たちもできる限りお手伝いします。
「住まいの専門家」として、ぜひリストに加えていただけると嬉しいです。
【豊和住建からのおすすめ】
このリストを印刷して、保険証券のコピーや備蓄品と一緒に保管しておきましょう。いざという時、冷静に行動する助けになるはずです。
チェック3:もしもの時の『行動』を家族で話していますか?
保険の申請は、被災後の生活を立て直すための大切な手続きです。その手順を事前に知っておくだけで、心の余裕が全く違います。
次の章で解説します「被災後の流れ」を、ぜひご家族で共有しておいてください。
「地震が起きたら、まず安全な場所に避難して、落ち着いたら安否連絡をこれで取り合おう」
「水や電気が止まったら?非常食やトイレはどこにある?非常用リュックの中身は?」
「一段落したら保険会社への連絡しよう、連絡先や写真の撮り方はこうだね」
そんな心構えを共有しておくだけでも、立派な防災対策です。
【災害後】被災したらどう動く?地震保険申請の4ステップ
実際に被災してしまった場合、保険については以下の流れで行動することになります。
安全が確保できた後で、落ち着いて対応しましょう
ステップ1:被害状況の写真を撮る
まず最初に、必ず行ってほしい大事なことです。
保険金の支払いは、受けた損害の程度によって決まります。
その客観的な証拠として片付けや修理を始める前に、必ず家の被害状況を写真に撮っておきましょう。
- 家の外観(4方向から)
- 基礎や外壁のひび割れ、損傷箇所
- 室内の壁、床、天井の被害
- ドアや窓の歪み
- 倒れた家具や壊れた家電など(家財保険の場合)
- 水害がある場合はどこまで水に浸水されたかも保存
ポイントは「遠景(家全体)」と「近景(被害のアップ)」の両方を撮っておくことです。
ステップ2:保険会社に連絡する
事前に準備した連絡先リストを見て、保険会社の事故受付窓口に連絡します。伝えるべきことは主に以下の内容です。
- 契約者名
- 保険証券番号
- 被害にあった場所(住所)と日時
- 被害の状況(わかる範囲でOK)
電話が繋がりにくいことも想定されますが、焦らず連絡しましょう。
※ちなみに弊社が代理店をしています三井住友海上では、24時間のフリーダイヤル受付とWEBからの事故連絡受付のどちらも対応しています。
ステップ3:『罹災(りさい)証明書』を申請する
「罹災証明書」とは、災害によって受けた被害の程度を公的に証明する書類のことで、お住まいの市区町村役場で申請すると発行されます。
保険金の請求だけでなく、公的な支援を受ける際にも必要となる重要な書類です。
申請方法については、役場のホームページなどで確認しておきましょう。
ステップ4:保険会社の損害調査(現地調査)に立ち会う
保険会社に連絡後、日程調整のうえで「損害保険鑑定人」という専門家が、被害状況の調査のためにご自宅を訪問します。
この調査結果に基づいて、被害の程度(「全損」「大半損」「小半損」「一部損」)が認定され、支払われる保険金額が決定します。
調査には原則として立ち会い、被害状況を直接説明できるようにしましょう。
※ガラスが割れて防犯上早く修理をしたい。早く修理しないと雨がどんどん入ってくる!
などの場合には、現地調査の立ち合いまで待っていられないですよね。
そういう時はまず、事故受付センターへご連絡をして、写真で状況を保存したうえで修理を先行して進めてください。
保険各社が事故時のQ&Aページを公開していますのでチェックしておくと良いですね。
三井住友海上の事故・災害発生時のよくあるご質問 ※外部サイトが開きます
まとめ:『備えあれば憂いなし』。大切な家と暮らしを守るために。
今回は、万が一の大地震に備えるための「地震保険」についてお話ししました。
【災害前】保険証券・連絡先・行動の3つを確認しておく
【災害後】写真撮影 → 保険会社へ連絡 → 罹災証明書 → 現地調査の流れ
地震保険は、あくまで被災後の「生活再建」を支えるためのお金です。家の修理費用のすべてをカバーできるとは限りません。
だからこそ私たちは地震の被害を最小限に抑える「強い家」が何よりも重要だと考えています。
豊和住建では、耐震等級3の1.3倍以上の強さをもつ新築住宅のご提案や、お住まいの耐震診断・耐震改修も承っております。
詳細診断を行うことで耐震リフォーム費用を抑えるご提案もさせていただいています。
「うちの家は地震に耐えられるだろうか?」
「火災保険の見直しも含めて、専門家の意見が聞きたい」
そんなご不安や疑問がありましたら、いつでもお気軽に私たちにご相談ください。
生命と財産を守る家、安心できるくらしのために精一杯サポートさせていただきます。
まずはこの記事をきっかけに、ご家族と防災について話す時間を作ってみてくださいね。