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電磁波対策◇大地とつながるアーシングできる住宅とは?②
前回の〈電磁波対策◇大地とつながるアーシングできる住宅とは?①〉を簡単におさらいすると、
・この50年間で電気の使用量は10倍に増加
・海外では電磁波の規制・法律があるが日本では整備されていない
・電磁波は、電場+磁場の波
という内容をお伝えいたしました。
電気が生活に不可欠な現代、私たちは正しい知識を持たなければ、電磁波の被害を防ぐことができません。今回は、生活の中でどのように電磁波と付き合っていくべきかをお伝えしたいと思います。
住宅
「廊下や玄関もおしゃれなダウンライトにして、ダイニングやリビングも主照明のほかにダウンライトも付けて落ち着いた雰囲気を演出したい。」
「ここにも照明があったほうが便利だな、スイッチも2,3ヶ所欲しいな」
「たくさんの家電製品用にコンセントもあちらこちらにあったほうが便利だし」など…
夢のマイホームを建てるときはこのようにあれこれ考えると思います。実際にこの考えの通りに家を建てると、家の中に使われる電気の配線は全長で950mにもなります。
そして、この電気の配線1本、1本から電磁波が出ているのです。
どの位電磁波が出ているのか述べる前に、安全な基準値についてご紹介します。
日本国内の電磁波ガイドラインは送電線を基準としたものとなっており、家庭内の電気製品、電気配線等については対象としておりません。
しかし、環境先進国スウェーデンでは電磁波を規制したガイドラインがあります。
スウェーデンにおけるガイドライン基準値
25V/m(電場)
2.5mG(磁場)
では、実際に私たちが住宅を測定したときの数値はというと、
住宅(木造)2階の床 184V/m
壁 196V/m
住宅から基準値の7倍近くの電場が発生していて、知らず知らずのうちに私たちは電場を浴びて生活していることがわかります。
しかし、すべての家・すべての場所で発生しているわけではありません。
電場というのは伝搬能力があり、図のように屋内配線から出る電場が床に伝わり、そして人に影響を及ぼしてきます。
伝搬は物質に関係なく起こるので、木でも金属でも関係ありません。
唯一、空気中の伝搬はあまりしないので発生物から70cm離れれば安全な値になります。
このことから、2階建て戸建の場合、電気配線がたくさん通っている1階と2階の間から2階床への伝搬が一番人体に影響があります。
1階へは空気中の伝搬になりますので人体への影響はありません。
2階には寝室や子供部屋があるお住まいが多いと思います。
そこで寝ているときに電場を浴びていて疲れがとれるでしょうか。
人間は手や足の指まで、体内のあらゆる器官・組織に至るまで小さな小さな電気信号(生体電流)によって活動しています。この小さな小さな電気が、100Vの大きな電気の負荷を受けることによって、生体バランスを崩し、アレルギーを引き起こしたり、自律神経を乱したりすることなどが懸念されます。免疫バランス、ホルモンバランス、自律神経バランス、人間の健康維持にはこのバランスがとれていることが重要なので、気を付ける必要があります。
人は寝ている間に病気を治し、体力を回復させ、成長します。質の良い睡眠をとり、明日への十分な活力を養うためには、特に寝室や子供部屋の電磁波環境を整えることは大切なのです。
では、どのように電場の伝搬を防ぐことができるでしょうか。
それはアース処理を施すことです。アースは洗濯機や電子レンジに付いているあのアースと同じです。余分な電気を地中に逃がしてあげることです。
特殊な導電性シートスパンボンドというものを床や壁など屋内配線の通り道となる箇所に敷き、シートをアースすることで、配線から発生する電場を逃します。
床はフローリングや畳の下に、壁はボードを貼る前に導電性シートスパンボンドを施工していきますので、完成後は見えなくなり美観を損なうことはありません。
これから何十年と暮らすことになるお住まいにアースをとる工事をするとしないとでは、毎日の積み重ねが大きな差となるでしょう。
この電磁波対策の工事は、新築・リフォームのタイミングでしか導入できません。詳しくお知りになりたい方は、個別でセミナーもしておりますのでお気軽にご連絡ください。
今回は主に電気配線についてお伝えしましたので、次回は家電製品からの電磁波対策についてお伝えさせていただきます。