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”経験したことのない…”報道に東海豪雨を思い出す
月ほど前にも、熱海市などで水害が続いたことから、大府市でも注意したほうがよいと思い、ハザードマップのことをお伝えしました。
そしてまた今、線状降水帯の発生による集中豪雨が、九州、西日本から東海地方にかけ猛威を振るっています。
大府市ではここ数年、目立った水害はありませんでしたが、思い起こせば平成12年(2000年)9月11~12日の東海豪雨で、境川とその支川が増水・氾濫したことがありました。
図の薄く黄色で塗られた地域が0.5m未満の浸水、濃い黄色が0.5m~1mの浸水、薄い水色が1m~2m、水色が2m以上の浸水被害があったと記録されています。
21年前の出来事なので、若い方は当時をよく知る方に話を聞いてみてください。名古屋でも甚大な被害があり、名古屋市ウェブサイトではこの東海豪雨以降の被災状況を「浸水実績図」として公開しているようです。
ところで、気象庁は警報等で呼びかける表現を変え、このところ*「経験したことのない大雨」という言葉で報道するようになりました。*2011年(平成23)9月の台風12号による災害をきっかけに検討された。
ですが、ご自身が経験していなくても過去に災害に見舞われた地域かもしれないと気にかけ、過去を知り教訓を生かして、災害対策や避難の備えをしていただきたいと思います。また、過去に災害がなかったといって油断できないことは、このところのニュースを見ていれば疑う余地もありません。ひと昔前と今では気候が変わってしまったのでしょう。お盆の時期に珍しい大雨続き。将来それが当たり前になってしまうのかもしれません。
住まい以外にも生活圏での危険も注意を払っていただきたいものです。例えば、アンダーパス(線路や道路をくぐるように掘り下げた場所)は冠水しやすい場所となっています。後続車が続いて立ち往生となり車を置いて避難せざるを得なくなる可能性もありますので、そのような場所には豪雨の際には近づかず、迂回する道を知っておくなど事前知識と対策が必要です。