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建物探訪 島根県へ
近くに寄る機会があり、島根県益田市にある
「島根県芸術文化センター グラントワ(Grand Toit)」を訪れました。

名前の“グラントワ”はフランス語で「大きな屋根」という意味。
その名の通り、建物全体が赤茶色の石州瓦で覆われていて、まるで建物そのものがアート作品のよう。
遠くからでもすぐ目に入る独特の存在感があります。

この印象的な建物を設計したのは、建築家の内藤廣(ないとう ひろし)さん。
日本を代表する建築家のひとりで
自然と建築、人と場所との関わりを大切にするデザインで知られています。
代表作には、高知県の「牧野富太郎記念館」、長野県の「安曇野ちひろ美術館」
「富山県美術館」最近では「黒柳徹子ミュージアム」などがあり
どの作品も周囲の風景と調和しながら強い存在感を放っています。
グラントワでも、地元の石州瓦を全面に使うことで、地域の素材と文化を建築に取り込み
「土地とともに生きる建築」を見事に形にしています。
ここには「島根県立石見美術館」と「島根県立いわみ芸術劇場」が併設されていて
美術と舞台の両方を楽しめるのが魅力です。
内部空間はコンクリート肌のダイナミックな造形を見ることができます。

私が訪れた日は、劇場で石見神楽のイベントが行われており、見どころの中庭がこの状態に…

普段は中庭に水が張られていて、水に反射する建物や太陽光を楽しむことができます。

それでも、建築・美術・神楽、 “島根らしさ”を感じられる素敵なスポットでした。






