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フェルメール
こんばんわ(*^_^*)アドバイザーの石本です。
先日本屋さんで、芸術新潮という雑誌を手に取ってみました。
内容は、バロック絵画を代表する画家の一人、17世紀オランダの黄金時代を牽引した
フェルメールに焦点をおいたおもしろい内容でした。
私はレンブラントの方が好きですが、雑誌を読んだ後はとても興味深い人物だったんだな。
と感じたとともに、絵画と建築には共通点があるんだということを今更ながら知り、
作品造りにおけるディティールは、造り手としてのものすごい情熱と時間と想いが凝縮されています。
とても緻密に計算された構成には建築と似た技法がとられています。
まず、絵の一部に消失点となる点を決め、そこに小さな鋲のようなものを打つ。
次に、その鋲にひもを結びつけてひっぱる。
このとき、このひもにチョークを塗り、大工道具の墨壺のような原理で直線を引く。
この線と実際の絵を比較すると、窓やテーブルの角のラインが一致している。
フェルメールの17の作品において鋲を打っていたと思われる場所に小さな穴があいていることからも
この手法がとられていた可能性は高い。そうです。
置くべき場所に全てを配置するための設計がされて、建築でいうところの墨付けがなされて、
完成まで組立ての作業は画家は色塗りですが、絵筆と大工道具が重なります。
下地があって、あの素敵な絵が完成しているわけです。
今度美術館に行く時は、そういった感性で絵を見てみたいと思います。
アドバイザー 石本